
音楽イベントの特設サイトを制作するとき、どんな情報を掲載すればいいか悩みますよね。
この記事では、筆者が過去に制作したサイトを例にして、サイト構成や掲載要素について紹介します。
構成
Webサイトは縦に長く、サイト訪問者は上から読んでいきます。構成としては「初めてサイトに訪れた人が、このイベントに行きたい!と思う流れ」を意識しながら、上から要素を並べていきましょう。
例えば、以下のような流れが考えられます。
- ファーストビュー:印象に残るメインビジュアル + イベント名 + 日時、出演者、会場などイベント概要
- 概要:どんなイベントなのか、コンセプトなど
- 魅力を伝える情報:出演者、会場、演出など
- チケット購入導線
- 注意事項など、その他の情報

サイトを開くと、フライヤーと同じビジュアルが表示され「イベントのサイトに来たんだ!」と伝えます。イベント名や日時などの情報も目に入ってくるようにします。
次にイベント概要を紹介し、更に出演者や会場の魅力を伝えて興味を深めてもらい、最後にチケット購入へと繋げる流れです。マーケティングの購買行動プロセスでいう認知→興味→購入の流れを意識しています。
掲載要素
筆者が実際に制作したサイトを元に、音楽イベントの特設サイトの掲載要素について紹介します。自身のイベントに合わせてカスタマイズしてみてください。
1st view
フライヤー表面を踏襲しながら、ぱっと見てイベント全体像が掴める要素を掲載しましょう。
- イベント名
- メインビジュアル
- 日時
- 出演者
- 会場
サイトは必ずしも最後まで読まれるとは限りません。ファーストビューだけを見ても、イベントがいつ・どこで・誰が出演して行われるかを伝えましょう。

上記のようにメインビジュアルに音楽要素がないイベントの場合は、「LIVE」という文言を含めるなど、音楽イベントであることを分かりやすく伝えましょう。
概要
イベントコンセプトや、どういうイベントなのかをテキストで掲載しましょう。見出し + 説明文というセットだと読みやすいです。

出演者紹介
出演アーティストは写真と名前を掲載し、興味を持った人がプロフィールなどの詳細情報を確認できるようにしましょう。

出演者のことを知っているファンだけでなく、初めて出演者を知った人がイベントに来るように工夫するのが企画イベントの役目でもあります。そして、最も興味を持つきっかけになるのは「音楽を聴いてもらうこと」です。
詳細情報の部分には、プロフィール文章の他に、ミュージックビデオやライブ映像などをYouTube動画で埋め込んだり、音楽ストリーミングサービスのリンクを並べたりなど、楽曲をすぐに聴いてもらえる設計にしましょう。

会場紹介
会場もイベントに興味を持つきっかけになる情報です。会場から広報素材を頂き、空間の雰囲気が伝わる写真を掲載しましょう。

また会場の住所や最寄駅などの交通アクセス、Google Mapsのリンクなどを掲載すると親切です。当日の遅刻者が減る可能性が高まるというメリットもあります。
イベント詳細 + チケット導線
イベント名や日時などの基本情報に加えて、チケット代や定員、主催などイベント詳細情報を改めて掲載しましょう。

特設サイトの目的はチケット購入を伸ばすことなので、チケット購入場所へのリンクも目立つように掲載しましょう。
注意事項
会場や新型コロナウイルス感染対策など、イベントに関する注意事項があれば掲載しましょう。

メニュー
特設サイトが縦に長くなったり複数のページにまたがる場合には、メニューを準備しましょう。

イベントレポート
継続しているイベントの場合は、過去のイベントレポートへのリンクを掲載しましょう。イベントの雰囲気を知ることができるので、より購入率が高まると考えられます。

スタッフクレジット
イベントに関わるスタッフのクレジットをサイトに掲載してもよいでしょう。

シェアボタン
簡単にSNSにシェアできるボタンがあってもよいでしょう。

参加方法
オンラインイベントなど何か特定のルールがある場合は、サイト上で参加方法を説明するとよいでしょう。

特設サイトを制作しよう!
他にもイベント企画に関する記事を書いています。少しでも参考なれば幸いです!
About
このブログ『音楽イベントの作り方』は、音楽イベント企画『orange plus music』が日々執筆しています。自分の好きな「穏やかな音楽」を好きになって欲しいという思いで、2018年よりプラネタリウム・ゲストハウス・演芸場・重要文化財など様々な場所でライブイベントを開催。また本業では会社員としてデジタルマーケティングやクリエイティブ制作の広告代理業にディレクターポジションで関わっています。音楽の場が継続していくために、自らイベントを企画する人が増えることを願って、企画段階から告知、準備、運営、事後まで含めた音楽イベントづくりの豆知識を記事で発信しています。