
カフェやゲストハウスなど、飲食提供可能な会場で音楽イベントを開催するとき、オリジナルのフードを提供することもあるでしょう。
この記事では、オリジナルフードを提供するときのポイントについて紹介します。
オリジナルフードを提供するメリット
イベントのための特別な食事を用意することで、来場者はよりイベントを楽しむことができます。同じ出演者のライブでも、会場や体験が違うことで違った感じ方ができるものです。

また、イベント収支としてもプラスになります。オリジナルドリンクよりも単価が高く設定しやすく、より深い食×音楽の体験を届けることができます。
オリジナルフードを提供する方法
どのような流れで準備すればよいかを紹介します。
テーマを決める
イベントコンセプトを受けて、オリジナルフードのテーマを決めましょう。例えば「福岡」をテーマにしたイベントでは、福岡の郷土料理である「がめ煮」や高菜などを提供しました。

テーマは企画者側で基本となるアイディアを持ち込みつつ、会場や実際に作ってくれる調理師などに相談しましょう。飲食のプロの方が多彩なアイディアを持っているので、楽しんで一緒に考えてくれるような関係性で頼っていきましょう。
予算調整
ドリンクと異なるポイントとして、食材によって予算が大きく異なることが挙げられます。
先に全体予算や販売価格、収益配分などをしっかり決めた上で、テーマに合うメニューを具体的に考えていくとよいでしょう。

チケットとしては「ライブ+ご飯代で¥3,000」などご飯代込みで販売する方法もありますし、「30食限定で¥1,000」などオプションとして売ることもできるでしょう。
試作
イベント当日にぶつけ本番だとリスクがあるので、事前に試作するようにしましょう。試作段階で一緒に食べて、感想を伝え合いながら考えるのも楽しいものです。
タイムスケジュール調整
ドリンクはライブを見ながら飲みやすいですが、フードはライブと同時には食べづらいものもあります。来場者が食を楽しめるようにタイムスケジュールを工夫しましょう。

例えば『ふくおかおんがく食堂』では、ライブを前半・後半の2つに分け、間に休憩時間として食事タイムを設けました。机ごとに他の参加者と「福岡」を共通点に初めましてのトークをする形になり、ライブ後半はあたたかい雰囲気の中で進んでいきました。

SNS告知
何を作るか決まったら、イベント前から参加者にSNSで伝えていきましょう。フライヤーに食事がイメージできる写真を入れたり、SNSでもメニューを紹介するとよいでしょう。
【北海道テーマの食と音のイベントやります🍛】
北海道に広がる青い空、緑の草原。爽やかな自然の風景を想像するようなアコースティックライブを、スープカレーやメロンのカクテルとゆっくり楽しもう。
『北の緑、夏の音。』
8/17(土) 18:00 まるやまたつや@TatsuyaMaruyamahttps://t.co/NQ9bEiWoCy pic.twitter.com/FqxgrmWQke— がちゃーん / 石松豊 (@orange_plus_me) July 12, 2019
オリジナルフードをつくろう!
他にもイベント企画に関する記事を書いています。少しでも参考なれば幸いです!
About
このブログ『音楽イベントの作り方』は、音楽イベント企画『orange plus music』が日々執筆しています。自分の好きな「穏やかな音楽」を好きになって欲しいという思いで、2018年よりプラネタリウム・ゲストハウス・演芸場・重要文化財など様々な場所でライブイベントを開催。また本業では会社員としてデジタルマーケティングやクリエイティブ制作の広告代理業にディレクターポジションで関わっています。音楽の場が継続していくために、自らイベントを企画する人が増えることを願って、企画段階から告知、準備、運営、事後まで含めた音楽イベントづくりの豆知識を記事で発信しています。