音楽イベントの作り方

〜初めてDIYで企画する人向けのノウハウまとめ〜

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このブログ『音楽イベントの作り方』は、音楽イベント企画『orange plus music』が日々執筆しています。自分の好きな「穏やかな音楽」を好きになって欲しいという思いで、2018年よりプラネタリウム・ゲストハウス・演芸場・重要文化財など様々な場所でライブイベントを開催。また本業では会社員としてデジタルマーケティングやクリエイティブ制作の広告代理業にディレクターポジションで関わっています。音楽の場が継続していくために、自らイベントを企画する人が増えることを願って、企画段階から告知、準備、運営、事後まで含めた音楽イベントづくりの豆知識を記事で発信しています。

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音楽イベントの会場下見で確認するポイント。雰囲気を感じ、導線を調べ、設備の写真を撮ろう!

2023.03.15

音楽イベントの会場下見で確認するポイント。雰囲気を感じ、導線を調べ、設備の写真を撮ろう!

音楽イベントの企画検討段階や本番前の準備時に、会場下見に行くことがあるでしょう。

この記事では、会場下見で確認するポイントを紹介します。

なぜ会場下見に行くか

一度も下見に行かずに、ぶつけ本番でイベントを行うのはリスクがあります。必ず一度は会場下見に行きましょう。

  • 企画アイディアを膨らませるため
  • 写真や動画で分からない会場の雰囲気を知るため
  • 導線を確認するため
  • 設備を確認するため
  • 撮りたいカットをどう撮影するか確認するため

上記のような理由に加えて、企画者として大切なのはチームのモチベーションを高めることです。

PAや撮影カメラマンなど、共にイベントをつくるスタッフを一緒に下見に行くこともあるでしょう。また、会場担当者もイベントに関わる仲間の一人です。

下見な楽しければ、イベントはより楽しみになるもの下見はイベント前から関係性をつくる大事な機会と捉え、一緒に行った方が不安に思う点などを気にかけ、一緒に当日をより楽しむ想像をしましょう。

確認するポイント

しっかり事前に確認事項をリストアップし、紙に印刷したりスマホのメモ帳に準備して下見に臨みましょう!

雰囲気

まずは直感です。初めて会場に来たお客さんと同じ目線で会場を感じましょう。

同じ会場の別イベントに行くのもおすすめ

入口から入り、客席に座り、ライブが始まる前の想像をします。照明を本番くらいに暗くし、ライブ中の気持ちを想像します。そしてライブが終わり、物販を見て会場を出る流れを辿ります。

どうしても画像や動画だと、実際の広さや素材の質感、全体の空気感などが分からないものです。実際に企画者自身が体験することで「ここでどんな音が、どう鳴ったら最高なのか」をより解像度の高い状態で考えることができます。

導線

会場図をもとに、会場の隅々まで導線を確認しましょう。視点を切り替えながら確認すると漏れがないです。

お客さん視点

まずはお客さん視点。客席からの景色を確認しましょう。

いくつかの客席に座り、見え方を確認しよう

このとき、中央だけでなく左右や、前方・後方、また2階席など様々な場所から確認しましょう。見えづらい場所があれば、封鎖したりスタッフ用の席にすることもできます。

その他、以下のような項目を確認しましょう。

  • 入口:場所、入場時の並び方
  • 傘立て:有無、置き方
  • お手洗い:場所、数、並び方
  • 物販:場所、並び方
  • 飲食:自動販売機や最寄りコンビニの位置、ゴミ箱の場所
入口は奥の方にある。間違えそうなので、特設サイトやSNSで入口を案内しよう

出演者視点

出演するアーティストの視点も重要です。必ず確認し、出演者に伝えられる状態にしましょう。

ステージから見える風景も確認しておく

ライブをする側として見える景色を、ステージから確認しましょう。カンペを出す場合など、どこから出せば見えるかが分かります。

ステージ上の配置や、スピーカーを置く場所など、演奏に関わる場所も確認しましょう。演奏者が複数いる場合は、仮の配置も想定しておきましょう。特にピアノがある場合は、事前に出演者と必ず擦り合わせる必要があります。

控室は居心地、空調、鏡などを確認

控室も広さや設備を確認しましょう。出演者1組ずつ部屋があると理想です。また控室から出演者がどうステージに行くか、ステージから捌けてどう戻ってくるかも確認しましょう。

お手洗いはお客さんと別の場所を利用できるとベターですが、会場的に難しいこともあります。その場合は、できるだけお客さんと接触しないような行き方を確認しておきましょう。

その他、以下のようなポイントを確認しましょう。

  • ステージ上:客席の見え方、スピーカーなど機材の位置、入り捌け導線、演奏者の配置
  • 控室:広さ、収納、鏡や空調などの設備、部屋数、音を出しても平気か
  • お手洗い:出演者用のお手洗いの有無、導線
  • 喫煙所:有無、導線
  • 物販:場所、広さ

スタッフ視点

イベント準備や運営の視点で確認することも大切です。スムーズに設営・撤収することや、ライブ中に各スタッフがどういう動きをすればいいかを想像しながら確認しましょう。

  • 設営:機材搬入経路、梱包物などの置き場
  • 控室:スタッフの荷物置き場、食事ができる場所、休憩場所
  • 裏口:ライブを妨げずにスタッフが控室と客席を移動する通路の有無、導線
  • PA:PAミキサーの位置、PAアシスタントの立ち位置
  • 撮影:ライブ中にカメラマンが動ける導線
PAがどこにいるか、も決めることの一つ。ワイヤレスPAの場合はミキサーとPAの場所それぞれを決めましょう

その他

実際にイベントで利用するか分からない場所も、念のため見ておきましょう。見ることで何かのアイディアに繋がることもあります。

演芸場の屋上。イベントレポート用カットを撮影するために利用した

設備

設備も重要な確認ポイントです。専門的な知識が必要になることから、PAなど専門スタッフを一緒に下見に行くとよいでしょう。下見の後に機能を調べられるように、型番やメーカーが見える状態でとにかく多くの写真を撮っておくことをおすすめします。

音響機材

音楽ライブで一番大事な設備が音響機材です。会場から機材リストを頂いた上で、実際の設備を確認しましょう。

会場ごとに初期設定が違ったり、「このボタン調子悪いんだよね〜」ということがある。事前に確認し、対策をしましょう!

ミキサー、スピーカー、マイク、マイクケーブル・・などのメイン機材はもちろん、延長ケーブル電源箇所なども確認しましょう。実際に音を出してみて、機材の調子や音量感を確認することもおすすめです。

照明

照明は、機材があれば機材を、特に機材がなければ会場自体の照明を確認しましょう。

下にある機材の機能はもちろん、壁にあるスイッチも一つ一つ確認した

会場担当者に普段どう使っているかを聞きつつ、イベント当日の照明を下見の時に考えてしまうと早いです。開演前・ライブ中・MCの時・開演後などざっくりでいいので、照明の状態をどうするか決めて、その時の設定を写真に撮っておきましょう。

その他

実際に使うか使わないかはさておき、会場にある設備は全て確認するようにしましょう。

演芸場にあった「めくり」 紙はA4用紙に印刷して持参 photo by 塙薫子

机や椅子は、ライブや物販、受付で使うため個数や大きさを確認しましょう。プロジェクターなど映像投影機材も有無や投影距離、解像度などの機能を確認しておきましょう。

脚立があれば、天井に装飾を施せる

空調/エアコンの位置や設定方法の確認も重要です。イベント当日の季節・時間だと普段どのような空調にしているかを聞き、当日もし暑い・寒い場合はどうやって調整するかも確認しておきましょう。

撮影カット

ライブレポートで撮りたい写真が固まっていれば、撮影カメラマンも下見に連れていき、撮影導線を確認したりテスト撮影を行うとよいでしょう。

会場下見に行こう!

他にもイベント企画に関する記事を書いています。少しでも参考なれば幸いです!

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