
音楽イベントを企画するとき、企画書の形でプランをまとめると様々なメリットがあります。
この記事では、イベント企画をしてきた筆者の経験から、企画書を作るメリットを紹介します。
企画の精度が高まる
企画書をつくることで細部まで実現方法やリスクを想定するため、イベントへの解像度が高まります。
そうなると「この会場でこの演出だとこういう機材が必要だった!予算やスタッフどうしよう。。」「イベントが迫ってるのにフライヤーができてなくて告知ができない。。」など焦る場面が少なくなり、計画性を持って余裕のある準備を進められるようになります。
また「どうすれば来場者により満足してもらえるだろうか?」と多角的な視点から考えたり、イメージに合う言葉が画像を推敲するので、より魅力的な企画へブラッシュアップされやすいです。

関係者に分かりやすく企画を伝えられる
出演者や会場、スタッフなど、イベントは全て一人で行うことはできません。必ず誰か他の人に自分が考えた企画を伝える場面が出てきます。
そのとき、企画書があると便利です。誰に共有するときも、企画書一つを共有することで、イベントの概要や実現プランを伝えることができます。
また企画書があることで、企画への本気度や熱量が伝わりやすく、また「しっかりしている印象」になるので、初めての相手からも信頼を得やすいです。

迷ったときに立ち返れる
イベント準備を進めていくなかで、当初の想定とは異なった場面に遭遇するなど、方向転換を考えることもあるでしょう。
そんなとき、判断の軸となるのが企画書です。企画の骨子に立ち返り、大事にしたいポイントをぶらさずに、冷静に方向転換を検討することができます。

助成金・補助金の申請に活用できる
アーツカウンシル東京や文化庁をはじめ、芸術文化に関する助成金や補助金を申請することもあるでしょう。
企画書は、補足資料の提出が可能なときに役立ちます。また、特定のフォーマットに記載する場合でも、企画書でまとめた内容をそのまま記載すれば済むケースが多いでしょう。
一度つくると使い回せる
企画書は、一度フォーマットを作ると次のイベントの時にも活用できます。最初は時間をかけて作成するかもしれませんが、2回目以降は作成部分には時間がかからず、内容により時間をかけることができます。
筆者としては、クラウド上で共有やコピペがしやすいGoogleスライドやGoogleドキュメントが最もおすすめです。もちろん、WordやPowerPointなどローカルで作成してもよいでしょう。慣れているツールでサクッと作りましょう。
企画書を作ろう!
他にも企画書に関する記事を書いています。少しでも参考なれば幸いです!
About
このブログ『音楽イベントの作り方』は、音楽イベント企画『orange plus music』が日々執筆しています。自分の好きな「穏やかな音楽」を好きになって欲しいという思いで、2018年よりプラネタリウム・ゲストハウス・演芸場・重要文化財など様々な場所でライブイベントを開催。また本業では会社員としてデジタルマーケティングやクリエイティブ制作の広告代理業にディレクターポジションで関わっています。音楽の場が継続していくために、自らイベントを企画する人が増えることを願って、企画段階から告知、準備、運営、事後まで含めた音楽イベントづくりの豆知識を記事で発信しています。