音楽イベントの作り方

〜初めてDIYで企画する人向けのノウハウまとめ〜

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orange plus music

このブログ『音楽イベントの作り方』は、音楽イベント企画『orange plus music』が日々執筆しています。自分の好きな「穏やかな音楽」を好きになって欲しいという思いで、2018年よりプラネタリウム・ゲストハウス・演芸場・重要文化財など様々な場所でライブイベントを開催。また本業では会社員としてデジタルマーケティングやクリエイティブ制作の広告代理業にディレクターポジションで関わっています。音楽の場が継続していくために、自らイベントを企画する人が増えることを願って、企画段階から告知、準備、運営、事後まで含めた音楽イベントづくりの豆知識を記事で発信しています。

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音楽イベントにおける企画書の作り方:収支/お金編 – 収入

2023.03.10

音楽イベントにおける企画書の作り方:収支/お金編 - 収入

この記事では収支/お金編の収入パートとして、企画時点の収支設計において収入項目をどう想定するかついて紹介します。

収入

主な収入項目は、チケット代×集客数になります。この読みはとても難しいですが、企画者の勘所が磨かれる部分です。

チケット代(イベントの対価)をいくらにするか

世の中には様々なイベントがあります。フリーライブもあれば、1万円以上する大規模な公演もあるでしょう。

企画したイベントのチケット代は、そのイベントの対価です。対価はイベントが持つ魅力や企画者の意志から判断される絶対評価と、市場価格と比較した相対評価の2軸で決まります。この2軸のうち影響度が強いのは、相対評価です。

  • 同じ出演者が出ている他イベントのチケット代
  • 同じ会場で開催されている他イベントのチケット代
  • 似た雰囲気である他イベントのチケット代
  • 来場を狙うターゲットが普段参加している他イベントのチケット代
  • 来場を狙うターゲットの年代、趣味に利用できる金額、金銭価値観
  • 音楽業界や社会情勢を踏まえたチケット代

相対評価として、上記のような情報をリサーチしましょう。おのずと「自分の企画だと¥3,000〜¥4,000かな..」と分かってくるでしょう。

その上で「自分がどう値付けしたいのか」という絶対評価を加味しましょう。「少し安めにして若い人にも来てほしい!」と思えば安くしたり、「少し高めでもリッチな体験に満足してもらえるはずだし、出演者やスタッフにちゃんと謝礼を支払いたい!」と思えば高くもできます。

『Pluto Sparkle vol.1』では、重要文化財での開催だったこともあり、チケット代は¥4,000に設定した

チケット代は、一般的には「前売り券」の金額になります。「当日券」は「前売り券 + ¥500」をベースに設定しましょう。

その他にも、複数のチケットを用意することで、販売方法を工夫することもできます。企画段階で全て考えなくてもよいですが、「コンセプト的に学生に来てほしいイベントなので、学割を作ろう!」など、想定できる範囲は考えておきましょう。

  • 学生割引
  • 早割(告知直後にチケットを購入してくれる人への割引)
  • こども割(もしくは●歳以下無料、など)
  • 高齢者割(もしくは●歳以上無料、など)
  • ペア割(複数枚数を購入してくれる人への割引)

集客数(イベント来場者数)の目標を何人にするか

集客数には上限があります。まずは会場キャパを確認しましょう。コロナ禍だと人数制限でキャパが減る場合もあるでしょう。

基本的には、会場キャパを満員にできる企画を考える・満員にできる会場を借りることが鉄則です。200名キャパの会場であれば200名が目標集客数になります。

しかし「6歳以下のこどもを無料にしたけど、200席のうち1席は埋まる」「出演者が無料招待ゲストとして別のアーティストを2名呼びたいと言っている」など、会場キャパを100%販売できる枠と捉えることができるイベントばかりではないでしょう。

また、チケットの売れ行きが悪かったり、何らかの影響でキャンセルが出たりする可能性もあります。保険という意味でも会場キャパの8割を目安に目標集客数を設定することをおすすめします。

チケット代以外の収入をどう作るか

イベントの収入源は、チケット代だけではありません。 ドリンクや物販など、副収入となる手段を用意することも大切です。

筆者がアーツカウンシル東京の講座レポートで作成した図

オンライン決済できるチケット販売ツールを使っている場合、投げ銭機能があることもあります。例えばイベント後に「出演者に感想を共有するから、よかったら投げ銭して!」と呼びかけることもできるでしょう。

『Pluto Sparkle vol.2』イベント後に見られた嬉しい出来事

イベントに合わせて、自由に収入を増やせる手段を考えてみましょう。企画者が一人で悩むのではなく、スタッフと一緒にディスカッションするとアイディアが広がるのでおすすめです。

企画書を作ろう!

他にも企画書に関する記事を書いています。少しでも参考なれば幸いです!

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