最近UXやネイティブ広告などが議論になることが多いですが、インターネット広告においてもよりよい広告体験を考えることがよりいっそう大事になってきています。最近だと、ページを開くとジャックするような広告であったり、アプリの下部にある動くバナー広告などは、ユーザーの行動を阻害するため嫌われてしまうこともあります。
当たり前かもしれませんが、代理店、媒体社、広告主ともに「より適切な人に、適切なタイミングで、適切な情報を届ける」ということを意識し続けることが大事です。では具体的な行動として何をすればよいのか?というアイディアをいくつか書いてみます。
ユーザーの気持ちを想像し続ける
目の前のことだけしか見えなくなっていくと、媒体管理画面上の数字や浅いターゲティング手法だけで議論が進みがちですが、画面の向こうにいるのは僕らと同じユーザーです。いつ、どこで、何をしている時に、どういう気持ちだから、どんな情報を、ということをひたすら想像しましょう。UX MILKに寄稿した一つの考え方の記事はこちらです。
Google提唱のマイクロモーメント:「瞬間」を捉えるための消費者行動モデルとは? | UX MILK
RSSやソーシャルメディアで日々様々な情報を取り入れる
アンテナを高く持ちましょう。FeedlyなどのRSSサービスを活用すると、webメディアの更新情報を自動で受け取ることができます。おすすめはGoogleアラートとの併用です。こちらに詳細を以前書きました。
RSSリーダーを更に効率的に!活用法や他サービスとの連携など”使える小ワザ”紹介 | orange plus music
大事なのは、ツール関係なく普段歩いててや雑談の中でも「これはどういう仕組み?」「これはどういう意図で作られている?」みたいな観点を持つことだと思っています。
広告の配信枠を知る
GoogleならGoogle AdSenseや掲載メディアのことを調べたり、ソーシャル広告ならソーシャルメディアを使ってみたりと、配信枠のことを知るべきです。こちらに詳細を以前書きました。
AdWords運用担当が知っておきたいGoogle AdSenseの仕様 | orange plus music
webの仕組みを知る
htmlの仕組みが分かっていると、どんな要素を調整できるかのフラグが立ちます。特にjavascriptはコンバージョンタグやリマーケティングタグにも関わるなど、その仕組みを知って活用できるプランナーは強いです。こちらに詳細を以前書きました。
インターネット広告運用担当者が知っておきたいhtmlとタグの知識 | orange plus music
流行ってるものは使ってみる
ソーシャル広告を推進しようとしている人がTwitter使ったことがない、みたいなことだとユーザーの気持ちを十分に考えることはできないでしょう。流行ってるものはまずは使ってみることが大事。この部分でデジタルネイティブは、ここ3年くらいはweb広告会社の新卒採用でネイティブさを強みとしてアピールできるのではないかと思います。
アイディアを自由に話す
これは概念的かもしれませんが、既にあるものベースでアイディアを考えるのではなく、この課題に対して世の中に何があればいいかベースで考えることが大事だと思っています。インターネットは比較的すぐに新しいものを作ることもできる場所なので、「ないものはつくる」という気持ちが重要です。
まとめ
インターネット広告は数値や手段に目を向けやすいですが、僕らの生活をより豊かにしていくための様々な可能性を持っている部分でもあります。代理店、媒体社、広告主それぞれの目線で今後もよりよい広告環境を作り続けていって欲しいです。