
誰もが経験したことのある「検索」ですが、なぜこのマークが虫眼鏡なのか考えたことはありますか?この検索アイコンの理由のほか、UI観点でデジタルネイティブにとってのアイコンについても考えてみました。
いろいろな検索アイコン
インターネットが好きな方も、時々インターネットする方も、一度は「検索」したことがあるでしょう。
※Google
もう自然な習慣のように「これ分からないなぁ…」⇒「検索しよう!」という流れがありますよね。そして当たり前のように押してる「🔍」マーク。
※Yahoo! JAPAN
検索エンジンは本当にすべて虫眼鏡アイコンなのか?と思い、インターネットをいろいろ巡ってみました。
※Bing
※goo
※BIGLOBE
※Infoseek
※All About
虫眼鏡マークいっぱい見つけました。indeed、百度、niftyはありませんでしたね。exciteは微妙にありました。
あと、ソーシャルメディアやブログサービスでもこの虫眼鏡アイコンは共通で使われていますね。
※Facebook
※Twitter
※価格.com
※NAVER まとめ
※Ameba ブログ
最後のアメーバブログはlyrical schoolゆみずさんのブログです。いい寿司ですね。
なぜ「虫眼鏡」マークなのか
検索アイコンがなぜ虫眼鏡なんだろう、と思ったことはありませんか?
インターネットで検索すると、以下のような記述が見つかりました。
私たちは拡大鏡をいくつかの箇所で使いました。ColorPickerの場合だと、その機能が拡大鏡アイコンを使うことを決めました。なぜなら拡大鏡をスクリーン上で移動することでピクセルを実際に「拡大」し、色を選べたからです。他の2つの場合では、拡大鏡を「ほし草の中から針を探す」ような意味で使うのはきついと思っていましたが、拡大鏡の方が双眼鏡や図書館員、望遠鏡よりもそのメタファーには都合がいいと考えました。( 検索アイコンが拡大鏡のデザインになった由来 面白い事実が – ライブドアニュース )
ここでは「虫眼鏡」ではなく「拡大鏡」と呼んでいますが、これは最初にこのアイコンを使用した方の言葉だそう。
UI的な観点では、直感的に動作がイメージできるアイコンはGoodですね。ただ、今のデジタルネイティブって虫眼鏡さわったことあるのでしょうか…という疑問も。
つまり今のデジタルネイティブは、横長の四角(検索窓)の横に「GO!」とか「→」書いてあっても、「ここは検索できるところ」と認識するのではないか、と思うのですね。
※冬限定でGoogleが☃とかやってもいける気も…もはやGマークでもよい気がする。
紙の辞典も電子辞書やGoogle検索に置き換わるこの時代、虫眼鏡マークがなくなる日も近いのでは…と。「アイコンは説明なくてもそれが何か理解できる形であるべき」というUI観点からみても、使い慣れているということ以外に、検索を虫眼鏡で表現すること意味は薄れてきていると思います。
ほかにも気になるアイコン・地図記号たち
虫眼鏡マーク同様に、これなくなるのでは… ?系アイコンは他にもありますね。
まだ会社や公衆電話では使われている固定電話ですが、そろそろ一度もこの形を見たことのない世代もいるはず。
手紙は手紙で残ると思いますが、電子メールしか触らない世代も出てくるのでは…。LINEのようなチャットっぽい呟きの方がアイコンとして定着していきそうですね。
あとアナログも含めて地図記号って楽しいですよね。昔からあるからそれぞれの記号が残っているものの、将来的なデジタル地図はどうなるんでしょう。Google Mapsは既にゴルフ場アイコンとか、ライブハウスなどのは謎の仮面アイコンとか、アナログを超えた記号がいくつかあるみたいです。
Google検索が生まれてまだ20年もたっていない今だから感じるこのアイコンの違和感も、あと数年もすればデジタル感しかないアイコンですべてが変わってしまうのかもしれませんね。交通アイコンとか、アナログがどこまで残るのか(紙、鉛筆、CD…)とかも書きたいとこですが、今回はここまでに。