
Base Ball Bear「short hair」のPVがとても好きだ。簡単に言うと本田翼がかわいい。
ふわりとジャンプして笑い、小説を愛らしく読み、軽快に自転車で駆けていく。「変わり続ける君を、変わらず見ていたいよ」の歌詞通り最後まで彼女から目が離せない。
映像には、夏を感じる風景として海が登場する。そのせいか、この曲を聴くと晴れた日の青くて広い海を思い出す。潮風や、からっと焼けた砂の匂いも想像する。
友人関係に悩み、一人で自転車を走らせた学生時代のことも思い出す。海を一人で見ていると、何にも縛られなくていい自由を感じるし、自分の悩みや存在なんてちっぽけだとも思う。
過去にそう感じた気持ちを、音楽を聴きながら思い出す。音楽は記憶と密接に関わるという話があるが、確かに、音によって思い起こされる風景はあると思う。
波音が入った音楽を聴くと、瀬戸内の島々を思い出す。直島や豊島、犬島など、瀬戸内国際芸術祭に合わせて行った初めての一人旅。
波の音は、海で聴くのが一番好きだ。イヤホンでは右左の2箇所から音が聴こえるが、実際の海では360度の立体音響。ざぁざぁ、ちゃぷんちゃぷんという音が心地よく、なんだか落ち着いた気持ちになって、ずっと聴いてしまう。
一人旅では早朝からフェリーに乗り、どこまでも透き通る海を一人で眺め、ゆっくりとした時間を過ごした。そして、この時フィールドレコーディングした音から曲を作ったのもいい思い出だ。
曲の中に登場する音には、夜明けに鳴いていた虫の声や、日中にうるさく鳴いていた蝉の音、洞窟の中で小さな水ぽつりぽつりと落ちる音などが含まれている。それぞれの音で、それぞれの場面やその時の気持ちを思い出す。
静かなエレクトロニカ音楽を聴くと、ゆらゆら揺れる水面を思い出す。音と波のリズムが合わさって、ぷかぷか浮かんでいるような気持ちになる。
波の模様を見つめると、絶え間なく変化している。静かに、でも当たり前のように変わり続けている海を眺めていると、自分も変わっていいんだな、と思ったりする。
変わり続ける海を、変わらず見ていたい。風景が綺麗だなとか、時間がゆっくりに感じるなとか、都会にいると忘れがちな気持ちを思い出させてくれる存在は、大切にしたいと思う。
音楽から蒼の風景を思い出すような、イベントを開催します
「風景を感じる音楽」をテーマにしたイベントを開催します。
音楽を聴いて、自然の風景や、どこか遠くの街並みが思い浮ぶことはありませんか。
耳を澄まし、目をつぶってみると、まるで旅をしているような感覚に。
思い出、憧れ、好きなもの。心に描く絵には、何が映りますか?
出演はこの記事の中で触れている[.que]、TINÖRKS、minamo & moskitooの3組4アーティスト。TINÖRKSは3年ぶりの東京ライブ。minamoとmoskitooは特別コラボ編成です。
10月7日@ 蔵前Nui.にてminamoとmoskitooのコラボライブをします!
「タビノエ – きこえる音、うかぶ風景 -」
10/7(日) 18:30〜
出演:minamo & moskitoo、[.que]、TINÖRKShttps://t.co/tARIIPz9il pic.twitter.com/JkCRmaXjHQ— Keiichi Sugimoto (@frolicfon) August 10, 2018
会場は、世界中の旅人が集う蔵前のゲストハウスNui. HOSTEL& BAR LOUNGE。ライブ演奏に加えて、どこかの風景を写真と映像で「布」に投影する演出をおこないます。
少しでも多くの人に、音楽の旅へ来ていただけると嬉しいです。
特設サイトはこちら
「タビノエ – きこえる音、うかぶ風景 -」
・開催日
10月7日(日) 18:00 開場 18:30 開演
・出演
minamo & moskitoo、[.que]、TINÖRKS
・会場
東京 – 蔵前 Nui. HOSTEL& BAR LOUNGE
・料金
¥2,500 + 1ドリンク
(当日 ¥3,000 + 1ドリンク)
・特設Webサイト
https://orangeplus.me/lp/tabinoe/
・ご予約
https://nui20181007.peatix.com/
・主催
orange plus music / Nui. HOSTEL& BAR LOUNGE