
疲れている人にしか見えない飲みもの
「はぁ〜今日も仕事疲れたなぁ。。」と思いながら歩く平日の23時。
渋谷の制作会社でwebディレクターをしている自分は残業も多く、帰りが遅い日には自炊をする気力もないためコンビニで晩ごはんを買っています。
そんなとき、いつも買ってしまう飲み物があります。
いつも僕らの近くにいて、普段は目に見えないけれど、必要なときには必ず目の前にあらわれる・・・。
その飲み物は・・・
説明しよう。
ビックル(Bikkle)は、SUNTORYが出している乳酸菌飲料。
ヤクルト・ピルクル・マミーなどに近い、優しい味わいが特徴だ。
※SUNTORY公式ページより
なぜこれを残業帰りにいつも買ってしまうかというと・・・
パッケージに載っているメッセージがとてもいいんです。
自分を優しく肯定してくれるような言葉が、疲れた心に沁みるんです。
王冠をかぶったキャラクターは「ビックル王子」という名前らしい。この子がまた、ビックルの癒し力を数倍にも増幅させてくれているんですよね。かわいい。
こういう「かわいいキャラクター+メッセージで癒される」構図、どこかで見たことあるな・・・と思い、記憶を辿ってみると、
肯定ペンギンのあかちゃん pic.twitter.com/iAWNPfkheA
— るるてあ (@k_r_r_l_l_) 2017年4月3日
これでした。Twitterでよく見かける「コウペンちゃん」。この子も、自分を肯定してくれる存在ですね。うん、癒される。
言葉の力ってすごい
思えば、自分がコウペンちゃんの言葉にジーンときたり、ビックルを手に取ったりしてしまうのは、
自分の段取りが悪くクライアントにご迷惑をおかけし落ち込んだ帰り道や、最近仕事ばかりだけど人生それでいいんだっけ…と虚しさを感じているときなど、疲れているときばかり。
冒頭の部分で「いつもは見えないけれど、必要なときには現れる」と表現したのはまさにこのこと。元気があるときには気づかないのに、心が落ちこんでいるときや疲れているときには、ビックル王子の「励ましのメッセージ」が真っ先に目に飛び込んでくる、ということを言いたかったんです。
疲れていると理由なく肯定してくれるような言葉に惹かれてしまう、というのは人の心理なのかもしれませんね。
ビックルは、そういった人の心理にうまく寄り添った商品だと思います。
この子が無限に優しいので最近はビックル信者。 pic.twitter.com/UBI5tXlENW
— yoshiki (@eisenmengar) 2017年7月26日
ビックルのヒトコトにふいに癒されて買ってしまうくらいには疲れている。さー幸せ思い出そ。 pic.twitter.com/cd6BHqSmf0
— S.N.E.G.あやめたゃん (@choko_aym) 2017年9月5日
落ちこんだときには癒しを、虚しいときには希望を提供してくれる。
もし、これらのメッセージがなかったら、ビックルをここまで好きになったり、こんなブログを書いたりしていなかったはず!
これって、ビックルの「ブランディング」が成功しているということだと思うんです。
飲み物は美味しく喉を潤すことが役割かもしれません。しかし、飲んでいるときにどういう気持ちになるか、という体験価値がイメージできると、より「買いたい」という気持ちになるんだと思います。
そう考えると、メッセージとかコピーとか、言葉っておもしろい!
一言だけで、印象ができて、文脈が伝わって、心を動かすことができる。
広告・制作に関わる自分としては、ビックルのようなものを生み出していけるよう、これからもビックル飲んで仕事頑張ろうと思います。
このコピーに負けて買いがちなビックルちゃん? pic.twitter.com/sn2pOuwQxN
— がちゃーん / 石松豊 (@orange_plus_me) 2017年7月11日
Edit:坂口ナオ