
この記事ではPR施策/広報編として、企画書におけるPR施策・広報部分の作り方について紹介します。
企画書でPR施策について考える理由
企画書を作る時点で、PR施策を考えるメリットは以下などがあります。
- 「目標とする集客数をどうやって達成していくか」の解像度が高まる
- 全体収支を組むタイミングで、PR予算を捻出できるか検討できる
- 出演者任せではなく、企画側がPRを頑張る!という姿勢が伝わる
イベントには、集客がつきもの。そして集客には、PRが必要です。
規模や状況によっては、有償のPR施策を検討しないといけない場面もあるでしょう。チケット代や目標集客数を考える企画時点でPR施策を考え始めることで、PR予算を捻出できるか検討できます。
また、企画書にPR施策について言及があると「企画側がPRを頑張ってくれるんだ!」という安心感を出演者は覚えることができます。出演者の自主企画イベントであれば出演者がPRを頑張るのも自然ですが、企画イベントはお願いして出演いただくもの。あくまでもPRは企画側の仕事として捉える姿勢を見せた方が、出演者にとって信頼できる企画者になるでしょう。
PR予算の有無
PR施策を考えるにあたり、まずは予算を捻出できるかの分岐があります。
PR予算がある場合
一定規模のイベントで、ある程度の収入を見込める場合は、PR予算を捻出できるでしょう。当たり前ですが、お金をかけると様々なことができます。
- WEB広告の出稿
- 音楽メディアへの記事出稿
- 手数料の高いチケットガイドを利用
- SNS用の画像や映像などクリエイティブ素材の制作
予算の中で最大の成果を出すためにどの選択をするか、考えていきましょう。
PR予算がない場合
小中規模の個人企画イベントだと、基本的にはPR予算を捻出できないでしょう。しかし、無料でできるPR施策は多くあります。
- プレスリリース出稿
- 地域メディアへの取材依頼
- SNS発信
- フライヤー配布
- 知人/友人への声がけ
このときに大切なのは、PRを一緒に頑張ってくれる人を増やすことです。例えばSNS発信も、企画者が一人で発信して届く範囲には限界があります。複数人が発信したり、RTしたりすることで、どんどん情報が広がっていくのです。
企画書への載せ方

企画書では、「とにかく企画側でPRを頑張ります!」と伝われば最低限OKでしょう。もちろん、いつ頃どんな施策を打つか具体的に書いたり、過去のPR施策実績を書いたりすると、より説得力が出るでしょう。
大切なのは、PRを一緒に頑張ってくれる人を増やすこと。企画書と共に相談する出演者や会場、スタッフに対して、企画側が実施するPR施策を理解してもらい、情報拡散など後押しをお願いできる関係性をつくっていきましょう。
企画書を作ろう!
他にも企画書に関する記事を書いています。少しでも参考なれば幸いです!
About
このブログ『音楽イベントの作り方』は、音楽イベント企画『orange plus music』が日々執筆しています。自分の好きな「穏やかな音楽」を好きになって欲しいという思いで、2018年よりプラネタリウム・ゲストハウス・演芸場・重要文化財など様々な場所でライブイベントを開催。また本業では会社員としてデジタルマーケティングやクリエイティブ制作の広告代理業にディレクターポジションで関わっています。音楽の場が継続していくために、自らイベントを企画する人が増えることを願って、企画段階から告知、準備、運営、事後まで含めた音楽イベントづくりの豆知識を記事で発信しています。