
企画した音楽イベントのライブレポートをつくる時に必要な文章。ライターにスタッフとして入っていただき、執筆してもらうこともあるでしょう。
スムーズにイベントレポートを書いてもらうために、企画者がライターに依頼する時のポイントを紹介します。
サンプル記事を共有する
イベントレポートと言っても様々な形式があります。文章のニュアンスを文字で伝えるのは限界があるので、イメージに近いイベントレポートのURLを共有しましょう。
また、サンプル記事と共に以下のポイントを可能な限り言語化して伝えましょう。
- 文字量
- 掲載場所
- トーン(オフシャルorカジュアル、静かor熱く など)
- 形式(時系列か、ライブ前後のストーリーも含めるか、インタビューありか、考察系か、など)
- その他、絶対入れて欲しい要素などの希望
例えば、会場が重要文化財だった場合「建物の歴史や質感を写真と共に少し触れて欲しい」という要望があるでしょう。

ライターによっても得意な書き方は異なります。そのライターが過去に書いた記事を踏まえつつ、どういうレポートを作ればよりよいか、ライターの意見も伺いながら目線を合わせていきましょう。
撮影カットを共有する
ライブレポートに欠かせない写真。どんな写真を撮って欲しいかについてのイメージを、ライターにも共有しましょう。
この時、ライターからも意見を伺うことが重要です。ライター的にはどういうカットを撮って欲しいのかを聞き、カメラマンに情報共有しましょう。
当日ライブを見る場所を決めておく
ライターもライブをしっかり体験してもらいたいお客さんの一人です。また、ライブ中に会場の様子や楽曲を受けてメモをとることもあるでしょう。
ライブを見やすく、またメモを取ることに支障がないような場所を手配し、ライターに提案しましょう。当日ライターの意見を伺いながら、開演前に場所を押さえてもらうと安心です。
進行表、セットリストを共有する
イベント全体のタイムスケジュールが書かれた「進行表」や、出演者が当日に演奏する「セットリスト」を共有しましょう。

進行表では、何時に現場入りするかや、演奏時間はどれくらいかなどを共有しましょう。ライターとしては、ライブ前後の取材時間や休憩時間を想定することができます。
セットリストは、出演者によっては事前に準備をせず当日決める方もいらっしゃるので、事前に頂けたら共有するようにしましょう。ライターとしては、演奏形態や演出から事前にレポートの構成を想像するヒントになります。
楽しんで書いてもらう
ライターには謝礼をお支払いして依頼しますが、関係性としては「発注された仕事をこなす取引相手」ではなく「一緒にイベントを作り上げる仲間」になってもらうことを意識しましょう。
具体的には、オファーの時や事前の情報共有、当日に接する時など、とにかく楽しんで撮影してもらえるように心配りをしましょう。なぜなら、楽しんで書いてもらった方がいい写真になるからです。
事務連絡をする時の言葉の選び方や、現場で話しかける頻度や内容を工夫したり、お菓子や水などパワーになる飲食物の提供したり。ライターの腕を信頼し、その人の個性を十分に発揮できる形でライブを体験してもらうことで、イベントレポートはより輝く!と思っています。
イベントレポートを書こう!
他にもイベントレポート関連の記事を書いています。少しでも参考なれば幸いです!
About
このブログ『音楽イベントの作り方』は、音楽イベント企画『orange plus music』が日々執筆しています。自分の好きな「穏やかな音楽」を好きになって欲しいという思いで、2018年よりプラネタリウム・ゲストハウス・演芸場・重要文化財など様々な場所でライブイベントを開催。また本業では会社員としてデジタルマーケティングやクリエイティブ制作の広告代理業にディレクターポジションで関わっています。音楽の場が継続していくために、自らイベントを企画する人が増えることを願って、企画段階から告知、準備、運営、事後まで含めた音楽イベントづくりの豆知識を記事で発信しています。