
企画した音楽イベントのライブレポートをつくるとき、何を書けば魅力的なレポートになるのでしょうか?
この記事では、ライブレポートを書くときに取り入れたいポイントについて紹介します。
タイトル
タイトル自体は当たり前に付けると思いますが、重要なのは「イベントに参加していない人でも興味を持ってレポートを読んでくれるか」という視点です。
イベント名や出演者名を載せることに限らず、イベントのテーマやどういう体験だったのかをタイトルに載せることで、より多くの人の読んでもらえる可能性が上がります。
サムネイル画像
レポート記事の一番メインとなる写真がサムネイル画像です。SNSでシェアされたときに目に入ってくる画像になります。
イベント全体の盛り上がりが分かる引きの写真や、イベント特有の演出が表れている演奏写真など、他イベントと差別化できる視点で、絵的にも惹かれる写真を選びましょう。

導入文
Webの記事は誰もが全て読んでくれるとは限りません。短い時間でイベントの魅力を伝えるために、冒頭の導入文にはこだわりましょう。
具体的には、どんなイベントがいつどこであって、どんな魅力的な1日だったのかというイベントの要約となる文章を、150〜300文字など短めにまとめましょう。

イベント情報
レポートを読んでいる人に、何のイベントレポートなのかが正しく伝わらないともったいないです。
以下のようなイベントの基本情報は掲載するようにしましょう。
- イベント名
- 日時
- 出演者
- 会場
- 人数規模
特設サイトなど、イベント情報がまとまったURLがある場合は、リンク付きで載せるようにしましょう。レポートをきっかけにイベントに興味を持ってくれることもあります。
特徴的な会場でイベントを開催した場合は、会場の外観・内観とともにレポートの中で紹介するとよいでしょう。

写真・映像
テキストだけでイベントの様子を伝えることはなかなか難しいです。写真や映像で記録を撮り、雰囲気を伝えるようにしましょう。
セットリスト
イベントで演奏した楽曲は、来場した人もしていない人も気になるポイントです。
アンコール楽曲などは事前に決めていない場合が多いことから、イベント後に出演者に改めて演奏した楽曲を確認し、レポートに掲載しましょう。

現場で起こった”事実”
レポートの軸として、現場で起こった”事実”を書いていきましょう。
- どれくらいの人が来たか
- どの曲の時にどう盛り上がったか
- 出演者のMCやパフォーマスがどうだったか
このとき、全てを書くとキリがないので特に印象に残った部分に絞って書くことがポイントです。
体験した人の”感想”
イベントがどんな魅力的な場だったかを、出演者や来場者・スタッフの感想を通して伝えることができます。
ツイートをそのままレポートに埋め込むなど、体験した人の言葉そのままだと、ニュアンスがより詳細に伝わるでしょう。

書き手が伝えたいこと
事実や感想を並べるだけでもレポートは成立しますが、「レポートを通して書き手が伝えたいこと」を含めることで、より心を揺さぶる記事になります。
書き手が最も感動したことや心に残った瞬間などの”感情”をレポートに含めることで、よりイベントの熱量が伝わり、魅力的なレポートになります。これを伝えたいんだ!と書き手の意思を持って記事を執筆することが大切です。
また、企画者自身が書き手として書くこともあるでしょう。その場合は、イベントを開催した想いや、社会や音楽の場にとってこのイベントがどういう意味を持つのか、またこのイベントによってどんな変化が訪れたのか、なども書くことができます。イベントの意味や価値を伝えることができる媒体がライブレポートなのです。
クレジット
イベントを一緒に作り上げたスタッフの名前も、クレジットとしてレポートに掲載すると喜ばれます。感謝の気持ちで掲載しましょう。

イベントレポートを書こう!
他にもイベントレポート関連の記事を書いています。少しでも参考なれば幸いです!
About
このブログ『音楽イベントの作り方』は、音楽イベント企画『orange plus music』が日々執筆しています。自分の好きな「穏やかな音楽」を好きになって欲しいという思いで、2018年よりプラネタリウム・ゲストハウス・演芸場・重要文化財など様々な場所でライブイベントを開催。また本業では会社員としてデジタルマーケティングやクリエイティブ制作の広告代理業にディレクターポジションで関わっています。音楽の場が継続していくために、自らイベントを企画する人が増えることを願って、企画段階から告知、準備、運営、事後まで含めた音楽イベントづくりの豆知識を記事で発信しています。