
2019年10月22日、下北沢で「ヒビノイロ -ゆらめく光影、とけこむ音-」を開催しました。
音によって不在から存在を想像する試みとしての、ギターの余韻、有機的な電子音、光と影の映像演出によるコラボレーションライブ。
当日の様子を写真と共にレポートします。
撮影:井上ユリ
Half Moon Hallへ
下北沢駅から10分ほど北に歩くと、閑静な住宅街に潜む会場「Half Moon Hall」にたどり着きます。
入って階段を2つ降りて地下へ。コンクリートの壁に包まれた不思議空間です。
今回はイベント側でドリンクを用意。ハートランドビールやジンジャーエールなどと引き換えました。
LIVE:Satomimagae
まずはSatomimagaeさんのライブでスタート。
静かに紡ぐギター、ささやくような歌、そして波を持って流れる環境音。
10/22に開催した『ヒビノイロ -ゆらめく光影、とけこむ音- 』から、Satomimagaeさんのライブを少しアップ。
静かに紡ぐギター、ささやくような歌、流れる環境音、そして差し込むような光が偶然重なる瞬間が何度もありました。
映像演出は水色デザインさん。 pic.twitter.com/Eo0OgLNkxr
— がちゃーん / 石松豊 (@orange_plus_me) October 31, 2019
無機質な空間の中で、日常のノスタルジックな光景や夕焼けの差し込むような光と共に、心のざわめきが共鳴していく感覚になりました。
歌と環境音の盛り上がりと映像の瞬きの重なりが、奇跡的と思えるタイミングで合わさる瞬間が何度もありました。この日は風邪だったそうですが、全く感じさせないライブでした。
贅沢な空間、演出の中演奏させていただきました。ありがとうございます(風邪で喉が潰れていてすみませんでした)。 https://t.co/CDEsRmoXZp
— satomimagae (@satomimagae) November 1, 2019
LIVE:Nyantora × ti-ti.uu
次はNyantoraとti-ti.uuのコラボレーションライブへ。
ステージに3人が登場。音を同時に鳴らしてスタート。
音の切れ目がなく続く演奏。途中途中にti-ti.uuの曲を、Nyantoraの音も交えた大幅アレンジの形で披露していく。
曲の合間もずっと音が鳴っており、電子音やノイズもあれば、鳥の鳴き声や人の声もあり、またti-ti.uuのアコースティックギターの音も紡がれてきます。
10/22に開催した『ヒビノイロ -ゆらめく光影、とけこむ音- 』から、Nyantora x ti-ti.uuのライブを少しアップ。
ti-ti.uuの曲「ならぶ同じもの」の入りで、水色デザインさんの光/影の映像演出と共に、Nyantoraの音が鳴っているところ。 pic.twitter.com/SXyNke0WJ2
— がちゃーん / 石松豊 (@orange_plus_me) November 2, 2019
後半にかけてどんどん密度が高まり、一音一音がその場で生まれる緊張感のある波を持っているように感じました。
ti-ti.uuの曲「おわり」が始まる瞬間も少しだけ。日々のざわめきが鳴り、揺れる光があり、歌がすぐ近くで感じられた。 pic.twitter.com/RU62YskQVE
— がちゃーん / 石松豊 (@orange_plus_me) November 2, 2019
“ヒビノイロ”の名前の通り、日々のざわめきが聞こえてくるような90分。あっという間で、まるで1つの映画を観ていたような起伏を感じました。
ライブ終了。来てくれた方々ありがとう。下北沢の不思議空間って感じで面白かったです。345ちゃんもなるけくんも元気そうでよかった。面白い瞬間多々ありました。また機会があれば是非是非! pic.twitter.com/y9d5wYOVZf
— Koji Nakamura ナカコー (@iLLTTER) October 22, 2019
ナカコーさんの音は本当に素晴らしく、演奏している時もその絶妙な音のニュアンスに驚き、345ちゃんとナカコーさんの音だけの時もずっと聴いていたいくらい心地よいから音を鳴らすのを待つことも多々ありました。
またいつか3人でやれたら嬉しいです。 pic.twitter.com/3fUbLWqeI1— NARUKE SHINGO / なるけしんご (@s_naruke) October 23, 2019
参加者の声
「ヒビノイロ」
Nyantora x ti-ti.uu、satomimagaeさんの奏でる音の響きに映像演出で寄り添わせて頂きました。
調和と偶発の狭間に漂うような奇跡的な瞬間の連続に関われたことは、またと無いような貴重な経験でした。足を運んでくださった方々、関係者の皆さま、ありがとうございました。 pic.twitter.com/GC5rSs2rhR
— 水色デザイン (@mizuiro_design) October 24, 2019
Nyantora×ti-ti.uu@下北沢Half Moon Hall
まさか2組同時演奏とは思わなかった。
ノイズとアコースティックの競演。実験的でありヒーリングでもあり不思議な音楽を体感した。それにしてもNyantora先生、ノイズのレパートリー多過ぎる… pic.twitter.com/NcCWAg6EXV— Aglla (@Agllas) October 22, 2019
下北沢にて、ti-ti.uu×Nyantoraのコラボライブ。Nyantoraのアンビエント音をバックにti-ti.uuの曲を聴かせる形かと思いきや、予想以上にNyantoraの音が前に出ていた。ちゃんとセッションとして新しい音楽になっている。自然な楽曲の中で、異物音が混ざり合うのが妙に良かった。
— kuwayamadaisuke (@afxyama) October 22, 2019
本日、下北沢ハーフムーンホールにてヒビノイロでした!
ti-ti.uuとNyantoraは数曲コラボかと思っていたんだけど、ぜんぶでした!ti-ti.uuがふだん生活音のテープ流すところでナカコーさんの宇宙な電子音きて小さな宇宙人がわらわらしてるイメージで聴いてた。この空間に水色デザインさんの生VJ!素敵 pic.twitter.com/n8RnHsTjdJ— 遠夜ねむ (@deepblackdeep) October 22, 2019
とても素敵な時間でした。
石松さんのイベント、本当に好き。素敵。 pic.twitter.com/Mu7fYeHv6S— ちゃんさば.com(´_`) (@lingtositesava) October 22, 2019
本日はこちらでした!
ti-ti.uu ヒビノイロ ゆらめく光影、とけこむ音
ti-ti.uuとナカコーさんとの重なり合った音がとても神秘的でした。投影された風景と音が溶け合って素敵な時間でした???????? pic.twitter.com/2eo5fMomkg
— ビスコ (@qezwaqezwa) October 22, 2019
感想
今回は、ti-ti.uuに「星空ごこち2019」に出演頂いた流れで実現した企画でした。
高校生の時にスーパーカーと凛として時雨をすごく好きだったので(特に時雨は同じエフェクターを買うほどだった)、個人的にも嬉しく、またよりよいイベントづくりとしてのチャレンジングな機会でした。
当初はどのような形でコラボレーションできるか未定だったのですが、結果的にライブ時間すべてを音でコラボレーションする形となり、とても贅沢な試みを体験させて頂いたなと思っています。
もう土曜ですが、火曜の「ヒビノイロ-ゆらめく光影、とけこむ音-」は無事終了。ありがとうございました。
Satomimagaeさんは環境音の盛り上がりと、歌と、映像のざわめきが重なる瞬間が何度もあり、
Nyantora × ti-ti.uuは90分ずっと音を止めないコラボで、後半に行くにつれてどんどん密度が高まり、
— がちゃーん / 石松豊 (@orange_plus_me) October 26, 2019
ライブを見た時に旅を思い出した人もいれば、生活を思い出した人もいて。音によって日常にある"色"を思い出す、逆に言えば日常の中に身近に音が存在すると感じる、というかなり"アンビエント"な挑戦でもあったと思う。
— がちゃーん / 石松豊 (@orange_plus_me) October 26, 2019
“日々の色”は木漏れ日のような揺れ続けて消えてしまう光でもあり、建物や誰かの影でもあり、または変わり続ける波の模様かもしれないし、燃える炎や風かもしれない。
生活の中にある、普段は見逃しているのだけど、そこに目をとめたら何か心地よかったり、綺麗だと思ったり、変化を感じたり、あたたかい気持ちになったりするもの。
そういう存在を、音という目に見えないものから歌や折り重なる共鳴を通して、観ている人におこがましくも想像してくれるといいな、そういう存在ってきっと生活をより彩るものだよね。というような企画でした。
自分もイベントが終わるまで気づいていなかった、もしくはライブを観ることで気づいたのですが、今回は”音”単体ならずti-ti.uuの歌があったことで”音”を身近に感じることができたと思うし、それはナカコーさんが時々呟いているようなアンビエントの良さと通じているなと感じました。
アンビエントがいいという意味ではなく、何かそういう「日々にあるけど見えていないものを視る」「日々にあるけど聞こえていない音を聴く」という変化が起きると、日々の見方が変わる、もしくは”より変えられる心の状態”になるのかな、とぼんやり思います。
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水色デザインさんの映像演出は、これまで自分が観てきた中では一番研ぎ澄まされていたと思いました。シーンの重ね方、光と影の演出、音と合わさるリアルタイムの手ほどき、すべてよかった。入念な準備が偶然の奇跡を生む、ということを感じました。
PAスタッフも今回はこれまでで一番多い3人で、準備や撤収のスピード感がありましたね。受付の他にドリンク担当のスタッフもいて、だんだん心強いチームができつつあるのが嬉しく思います。
イベントの内容がとてもよかった反面、集客や当日の準備での反省もあるので、今後にまた活かせれたらと。「くらしの音色」然りNEWTOWN然り、CINRAを通してできることも増えてきたので、うまく公私のいい面を混ぜていきたいです。
おまけ
Satomimagaeさんは用事があり演奏後すぐ変えられたため、終了後その他のみなさんと。ナカコーさんが写しているのは会場にいた猫の写真。
『ヒビノイロ -ゆらめく光影、とけこむ音-』
■出演
Nyantora × ti-ti.uu
Satomimagae
■映像演出
水色デザイン
■フライヤーデザイン
三好愛
中北隆介
■音響
大場 傑
福田 新
Yukinori Koga
■撮影
井上ユリ
■企画
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