おすすめのアンビエント・エレクトロニカ音楽を紹介するシリーズ。今回は落ち着いたピアノと環境音/打ち込みの組み合わせが綺麗で、日本文化/芸術/建築が好きなフィンランドのトラックメイカー「Idealism」を紹介します。
※画像はアルバム「rainy evening」より。
Profile
※写真はBandcampから転載。
Idealism
■Facebook:https://www.facebook.com/idxxlism/
フィンランドの(おそらく)若いアーティスト。たまたまTwitterで音楽を聴き、いいなと思ってSoundcloud見た時に「りそうしゅぎ •ᴥ•」という日本語が書いてあってびっくり。
感想ツイートが本人にふぁぼられたのを機に、「どうして日本語なの?」とツイッターで聴いてみました。
@orange_plus_me i am interested in japanese culture, art and architecture yes 🙂 and all the electronics as well
— idealism (@idxxlism) 2017年3月24日
「日本のカルチャー/芸術/建築、そして電子音楽が好きなんだ!」という回答です。おそらくNujabesも好きなんだろうなーという音楽を作られているので、”all the electronics”にはNujabesも入っているでしょう。
Music
先ほどNujabesを好きそうと書きましたが、ピアノを起点に、ヒップホップ的なトラックを乗せて、更に雨や街の環境音が入ってくるような感じです。歌が入る楽曲もありますが、全体的に聴いていてリラックスできる音楽が多いです。
一番お気に入りのアルバムはこちら。13分であっという間に聴けます。音の余白が美しくて、「Rainy Evening」の名の通り、雨の日の夜にひっそりと家で聴くのはとても心地よいです。
ジャケットが「もつ鍋」という看板が見える日本の街だったり、6曲目が「Waon To Ame(和音と雨)」というタイトルだったりと、このアルバムにも日本への好意が感じられますね。
ジャケットの写真はMasashi Wakui氏のFlicker( www.flickr.com/photos/megane_wakui/ )からだそうです。
こちらも美しい一曲。ジャケットとタイトルにも合っています。
ジャケットはきっとヨドバ◯◯◯ラ。ヒップホップ調に入る静かなビートとメロディアスなピアノでチルアウト。ライブハウスでお酒を飲みながら聴きたいですね。
最後はep「heraeth」を。「ikigai(生きがい)」や「Ukiyo(浮世)」というタイトルの楽曲も収録されています。一曲目に山手線のアナウンスが環境音として混ざってきたりと、日本感を交えながらアンビエントとヒップホップが綺麗に合わさった音楽だと感じました。
Other
Idealismを好きになった方はNujabesはもちろん、Tycho、点と線、そしてSpangle Call Lilli Lineの「PURPLE」というアルバムがおすすめです。