
おすすめのアンビエント・エレクトロニカ音楽を紹介するシリーズ。今回は、電子音と声で作られるふわふわとした空間が心地よい、flauに所属する国内アーティストcokiyuさんを紹介します。
※画像はHPからcokiyu「Your Thorn」より。
Profile
cokiyu
■HP:http://www.cokiyu.net/
電子音楽作曲家として、これまでにflauから2枚のフルアルバムをリリース。
自身の作品のほかに、ヴォーカリストなどでの参加アルバムが複数ある。(aus「Sonorapid」の「Tewa Tori Aeru」など。)
国内外問わずライブを行うほか、キヤノンやKINFOLKなどの企業や、映画『告白』のサウンドトラックへの楽曲提供も行っている。
Music
自分が知っている音楽の中で「女性」「ふわふわした空間」「電子音」という言葉たちが一番あてはまるのがcokiyuさんの音楽です。
落ち着きたいとき、リラックスしたいとき、眠りにつきたいとき…そんな気持ちのときに聴きたくなる、ゆったりとした優しい空気の音たち。
2ndアルバムのタイトル曲「Your Thorn」は、渦巻いていては遠のくノイズが愛おしい一曲。丁寧に作られた宇宙や生命を感じさせるアニメーションも素敵。
上のSoundCloudはアレンジバージョンなのですが、1stアルバムのタイトル曲「Mirror Flake」を聴いてcokiyuさんを好きになりました。よくこのアルバムをかけながら眠りにつきます。
音と同列で聴いてほしいっていうか、「歌詞を音として理解してほしい」感じなんですよ。載せてないだけで、手元にはちゃんとあるんですけどね。矢野顕子さんが好きで、ピアノを弾きながら歌いたいのが、最初からあったので、ヴォーカルありなのは、けっこう必然的な流れだったのかなって思います。歌詞を載せないのは、聴いてくれる人に委ねてるところが強いのかもしれません。( 特集: cokiyuが、リミックスEPをリリース&ボーナス・トラック付きで配信! – OTOTOY )
このインタビューでもあるように、cokiyuさんの「歌」の概念が「音」に近いため、声そのものが耳に心地よく聴こえてきます。
2ndのこのお茶目な曲は比較的「歌」っている楽曲。d.v.dのItoken氏との共作だそう。映像は「Your Thorn」と同じく大橋史氏で、それぞれ個体の細かい動きがかわいいですね。
この曲はアンビエントよりで、実験的要素もある楽曲。この分解系の「Summerscape Compilation」は、Sawakoさん、[.que]さん、N-qiaさんなどなど、他にも好きな方の曲が多く入っているフリーダウンロードアルバムなのでとてもおすすめ。
こちらは昨年の冬のSoundCloudで公開された楽曲。YouTubeにある「Les Champs-Élysées / オーシャンゼリゼ」のように、ときどきcokiyuさんのふわふわした雰囲気にアレンジされたカバー曲もアップされてて、地味に楽しみにしています。
その他、リミックスコンテストも企画された「Haku」や、タワーレコード購入特典だった楽曲「Sorrow Waltz」などがSoundCloudから聴けますので、ぜひチェックしてみてください。
Live
2011年の宮内優里さんのツアーで、福岡はcafeTecoでライブがあったのを観にいきました。
その後は先日、東京は増上寺でのフリーライブでライブを観ました。夕方から夜にかけての綺麗な空の移り変わりとともに、心地よい時間を過ごせました。あと、この日初めて少しだけお話できて嬉しかった記憶。
逆に、音響が整っていたり映像と合わせてライブができるような場所ではまだ観れてないので観たいところ。次回のライブは未定のよう。
Other
cokiyuさんを好きになった方は、先日紹介させて頂いたFourColorのほかに、KARENなどで唄っていたアチコさんとART-SCHOOLのトディーが奏でる力強くもどこか儚かったり優しかったりするRopes、ほかは電子音×女性として同じflauのNoah、12kのmoskitoo、弾き語りですが青葉市子さんなどがおすすめです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。