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【保存版】音楽アーティストがYouTube広告で最大の効果を出すコツ

    2016.01.30

    YouTube広告は「まだ情報を知らないユーザーに有料で情報を届けることができる」有効なツールです。時間や場所を問わないインターネットだからこそできる「もっと音楽を知ってもらうための方法」の中で、今回はYouTube広告で効果を出すコツをまとめました。
     
    ※この記事は2016年に公開したものです。あくまでも考え方の参考にご覧頂けますと幸いです。また2023年時点ではYouTubeではチャンネル登録を最大化させる配信方法が生まれています。詳しくはGerbera Music Agencyにお問い合せください。
     

    目次

     
    ・YouTube広告、見たことある?
    ・配信目的を整理しよう
    ・目標とする指標を定めよう
    ・広告に出会う文脈を考えよう
    ・バンドのMVを広告配信した事例

     
     

    YouTube広告、見たことある?

     
    TrueView
     
    みなさんが一度は遭遇したことがあるだろうYouTube広告
    これは、広告配信プラットフォームGoogle AdWordsの配信面の一つYouTubeに、動画素材を使って広告を出すTrueViewというメニューのことを指します。
     
    自分が見ようとした動画の前に広告が再生されるので「はやく見たいのに…」と思いながら駆け足にスキップボタンを押すこともあれば、流れてきた映像や音楽が気になってしまい最後まで見てしまうこともあるでしょう。
     
    TrueViewのヘルプ
     
    では、なぜ広告を配信しているのか?なぜこのような広告配信プラットフォームが存在するのか?
    答えはシンプルです。「広告によって、まだその情報を知らなかった人に情報を届けることができるため」
    これはアパレルブランドでも携帯会社でも、そして音楽アーティストにも当てはまることでしょう。
     
    ということで前段は終わり。ここから先は「お金を多少かけてでも、音楽を聴いてくれる人を増やしたい!」という人のための記事です。
    YouTube広告で最大の効果を出すコツについて、いくつかポイントを解説していきます。最後に実際のバンドでの事例も載せています。
     
     
     

    配信目的を整理しよう

     
    Yellow post it notes on the corkboard
    ※photo credit: Yellow post it notes on the corkboard via photopin (license)
     
    まずは「何のためにYouTube広告を配信するのか」を整理しましょう。
    YouTube広告を配信したい理由が複数あると思います。これをすべて羅列します。
     
    ※例
    ・新曲を聴いて欲しい
    ・ホームページに来て欲しい
    ・多くの人に聴いて欲しい
    ・ライブに来て欲しい
    ・音源を買って欲しい
    ・フォロワーやファンを増やしたい

     
    次に、この優先度決めていきます。アーティストごとで状況が異なると思いますが、「どこまで広告に費用をかけれるか」「それって広告じゃなくてもできるかな」などの判断軸がおすすめです。
     
    例えば、一番優先度が高いのは「新曲を聴いて欲しい」なのだけど、その後興味を持って「HPに来て欲しい」し、機会があれば「ライブに来て欲しい」というような具合です。
     
     
     

    目標とする指標を定めよう

     
    compass
    ※photo credit: Pics via photopin (license)
     
    広告配信で見ることができる指標はいくつもあります。表示回数、視聴回数、クリック数…などです。
    それぞれ先ほど整理した「配信目的」に対して、優先度の高いものから「目標とする指標」を決めていきます。
     

     
    ■例1:配信目的が「新曲を聴いて欲しい」
     
    同じ費用の中でも多く再生されることを目標とします。つまり「視聴回数を最大に」または「視聴一回あたりの単価を最安に」という指標が目標になります。
     
    更に「最後まで視聴した回数」という指標もあるため、YouTube広告で音楽を聴いた人が興味を持って最後まで見てくれた、という地点を目標にするのもよいでしょう。
     

     
    ■例2:配信目的が「ホームページに来て欲しい」
     
    YouTube広告は、クリックすると任意のリンク先に遷移します。このリンク先にホームページを設定しておけば、「クリック数」という指標を目標にすることができます。
     
    実際には、PCでYouTube広告を見たユーザーがスマホから検索したり、YouTube広告を見て日数が経った後にTwitterのタイムラインにRTで流れてきたことで思い出してホームページへ訪れたりするユーザーがいます。
    Google アナリティクスで見るセッション数の変動など、広告配信プラットフォーム以外の指標も加味するとベストです。
     

     
    この「目標とする指標」には、目安の目標値を立てるとよいでしょう。「予算が1万円で、1再生5円の2,000再生」といった感じです。
    もちろん、配信してみないとどれくらいの数値が出てくるか考えることが難しいので、配信しつつ目標値を立ててもよいと思います。
     
     
     

    広告に出会う文脈を考えよう

     
    phone
    ※photo credit: 09_2013_47 via photopin (license)
     
    目的と目標とする指標が決まったら、「いつ」「どこで」「誰に」「どんな文脈で」広告を届けるかを想像します。
    この時に大事にしたいのはユーザー目線「自分だったらどう思うかな?」「あの人だったらどう思うだろう?」など、広告に出会う側の気持ちを考えましょう。
     
    朝の通勤時にiPhoneからイヤホンでYouTubeを見ているスーツの25歳男性がテンションを上げるために好きな音楽を聴こうとしているとしたら、広告によって他の音楽が流れると返ってマイナスな印象を与えかねません。逆に、四つ打ちの音楽だと好みにマッチするかもしれませんし、電車で撮影されたMVだったら見てしまうかもしれません。
     

    ※アジカンの好きな曲ですが、こういうMVも見ちゃいそう。20秒目まで見てね。
     
    先ほどの想像も、きっと電車遅延で混雑している満員電車でのシチュエーションと、ゆったり暖かい太陽を浴びながら座って窓の外を眺めているシチュエーションでは、また受け手の印象が変わってくるでしょう。心理学であり、確率論でもあるのがマーケティングの面白さだと思っています。
     
    文脈(コンテクスト)という言葉については、ぜひこちらの記事も参考にしてください。 ⇒ コンテクスト(文脈)を踏まえたコンテンツマーケティングと、ソーシャルメディア・ペイドメディアへの施策連動について
     
     
     

    バンドのMVを広告配信した事例

     
    live
    ※photo credit: the audience is shaking ( #CC ) via photopin (license)
     
    先日とあるバンドのMVを2本、TrueViewで広告配信しました。その時の配信設計と結果を簡単に紹介します。
     

     
    ■配信目的
    ①新曲の認知拡大
    ②主催しているライブイベントへの集客
     
    ■目標とする指標
    ①1再生あたり5円以下
    ②完全視聴率を最大限上げる
     
    ■広告に出会う文脈
    ・いつ:夜20:00〜深夜3:00頃の自宅で”音を出して”YouTubeを漁る時間
    ・どこで:YouTubeの中でも邦楽ロック関連の動画内広告枠に限定
    ・誰が:関西圏に在住する邦楽ロックが好きな10代〜20代の男女
    ・どんな文脈で:近いジャンルの音楽が好きなユーザーに、”音楽を聴こう”と思ってYouTubeを見ている時に広告を配信。「音がかっこいい」「映像の雰囲気がいい」など興味を持ってもらい、最後まで見てもらうほか、サイト遷移や自然検索、Twitterアカウントのフォローなどを狙う。
     
    ■配信結果
    ・1再生あたり4円と目標値はクリア
    ・完全視聴単価も20円台と安く、最後まで見てくれる≒興味を持ったユーザーにきちんとリーチできた
    ・広告効果は測定できないが、主催イベントは盛況に幕を閉じた
    ・低評価が付かず、広告に対するネガティブな反応も見られなかった
     
    ■途中の工夫
    ・デバイス別の成果をみて、視聴単価の低い方に途中から1本化
    ・休日の方が成果がよいため、予算設定や時間調整を休日中心に変更
    ・配信方法は集中化で機会損失なく配信
    ・フリークエンシーは強めにかけて、複数接触よりも多くのリーチを優先
     

     
    こんな感じです。設計から細かくやり取りさせて頂いたおかげでうまく想定ターゲットに広告を配信できたようで、目標値も無事にクリアしたほか低評価も付かないというなかなかの成果事例を作ることができました。
     
    実際にその時にも思ったことですが、この「完全視聴率が高い≒興味を持ってもらえた」というのは、「そのアーティストが魅力的な音楽を鳴らしている」からこその数値だと思っています。
    音楽が持つ人の心を動かすパワーを伝える一つの手段として、広告も貢献することができるというお話でした。
     
     
     
    動画広告はYouTubeに限らず、TwitterやFacebookでも誰でも配信することができます。
    大事なのは、上記のコツをきちんと踏まえてプランニングしていくことです。
    よく「広告に対してマイナスな印象を持つユーザーもいる」という話を聞きますが、それは大抵プランニングの甘さという訳です。
     
    もし、自分はできないけど誰かにお願いしたい!広告配信してみたい!と思った方はぜひ、CONTACTやTwitterなどからお気軽にお問い合わせくださいませ。
     
     
     

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